クライアントにとってのベストは何なのか

クライアントにとっての
ベストは何なのか

K・S

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営業部のリーダーとして活躍するK・Sさんにお話しをお伺いしました。「思い返すと、記憶に残っているのは、お客さんとのエピソードばかり」と笑うK・Sさんに、営業とはどういう仕事かを尋ねました。「営業とは顧客満足、だけど本質的には課題解決」と語るK・Sさんの思いとは、そして若手だった頃の営業のお客さんとの熱いエピソードとはーー
インタビュー実施日:2017年5月31日(らしくインタビュアー渡辺)

■部下や後輩には、基本的に、お客さんを向いて仕事をしてほしいな、と思っています

ーー今日はよろしくお願いいたします。初めに、今のお仕事について、教えていただけますか?

営業です。一応、営業のチームリーダーとして働いています。今は3年目社員の部下1人との2人組で活動しています。
都心部の営業は4チームあって、同じ拠点というかオフィス内で働いているんですが、そこには15人くらいの営業がいます。

その拠点では、拠点長の次の2番手っていうポジションですね。副拠点長みたいな感じかな。

ーー周囲からは、「2番目に偉い人だ」っていう目で見られていらっしゃるんですね。

いや、「声が大きいやつ」っていう認識だと思います。「うるさいやつ」みたいな感じです(笑)あとは年齢的に。

ーー今は1人の部下、とおっしゃいましたけど、部下が一番多かったのは、いつですか?

一番多いのは九州にいた頃で、5人の部下を束ねていました。その頃も営業でリーダーだったんですけど、当時は新卒1年目のメンバーから、そこそこキャリアのあるメンバーまで、幅広いメンバーでしたね。営業職が初めてのメンバーもいたので、言い方はちょっと良くないかもしれないけれど、手のかかるメンバーが多かったな、って今は懐かしく思いますね。楽しかったですけど。

ーー「手のかかる」・・・つまり、教え甲斐のあるってことですね(笑)

あ、そう! そうです。その表現です(笑)

ーー初めて営業職に就くメンバーに、「営業とはこういうものだ」って語ったりすることはあるんですか?

具体的に「こっちの方向を向きなさい、向かないとだめだよ」っていうのは言わないつもりなんですけど、基本的にはお客さんを向いて仕事をしてほしいな、と常々思っています。営業経験がなかったとしても、「やることなすことがお客さんのためになるのか、お客さんのためにつながるのか」っていうのを最優先に考えてほしいですね。

前職の話になるんですが、当時はお客さんだけを見ていましたね。社内にどれだけ迷惑をかけても、お客さんさえ満足させられれば、それでよかったんですね。
ただ、今の会社は、なかなかそうはいかないんです。これは社内の文化の違いですね。今の会社はかつていた会社よりも、「社内に迷惑をかけない」とか、「部署と部署の関係性」とかが重要視されます。ものすごく大切にしていますね。でも、決してネガティブな話ばかりではなくて、ちゃんと仕事をするうえで、協力してもらえる関係構築が必要だと思うので、そこに対するコミュニケーションの取り方とか、依頼の仕方とか、本当に基本のお礼とか、挨拶とかはちゃんとやりなさいね、っていうのは部下や後輩にも大事にしてほしいですね。

■学生時代には、「営業しかできないだろう」って思っていました

ーー前職についても聞いてもいいですか?

今の会社は3社目なんですね。1社目はBtoBで営業を、2社目はBtoCで販売をしていました。

ーー販売もなさっていたんですか。

2社目は宝石屋さんだったんで、マダムに「奥さん、お似合いですよ」とか言っていました(笑)

ーーわぁ! そういう感じですか!?

事実、そういうのも本当にあったんですけど、メインはブライダルのジュエリーだったので、カップルのお客さんが来店されて、マリッジリングとかを販売していました。

とは言え、結構、古いお店だったので、昔から馴染のある常連のお客さんが「これを直してほしい」ってリフォームに来たりとか、「新作できました」って伝えて見にきていただいたりしていました。その中で、「奥さん、お似合いですよ」っていうのがあったかな、と。

2社目で過ごした期間の後半は店長をやっていました。中に工房もあったので、販売職だけじゃなくて、製造の職人もマネジメントする立場で、6~7人を束ねる店長を務めていました。

ちなみに、1社目はR社で、広告の営業をやっていました。

ーー学生の頃から営業を目指していたんですか?

どっちかっていうと、「営業しかできないだろう」って思っていましたね(笑) 基本的に、人と話すのが好きで、それがメインの仕事ってなると、学生の内に思いつく職種は営業職くらいしかなかったですね。
それで、学生の時の就職活動で、たまたま受かったR社に入ったって感じです。知っている会社だし、大手っぽいし、「ま、良かった良かった」って感じでした。最初のR社には、4年くらい勤めていました。プレイヤーの時期が3年、最後の1年はリーダーをやっていました。

ーー先ほど「お客さんだけを見ていた」っていうのは、その頃のお話しですね。

そういう企業風土だったんです。勿論、関係各所がいて、気は遣い合うんですけど、最終的には「お客さんがこうしたいって言っているんで! なんとかやってください! お願いします!」っていう感じでしたね。「お願いしますよ!!」って感じで、交渉したり。

ーー今の会社とは風土が違いますか?

全然違うので、今の会社に入社した当初は戸惑いましたね。今の会社に入って、想定していた以上に事務の仕事も多かったので、「もっと営業に専念したいな」って思っていました。「細かい事務作業を任せられるスタッフを雇えばいいのに!」とかって思っていましたね。

今もそうですけど、僕が一番大事にしたいのは、「ピュアセールスタイム」なんですけど、純粋に営業としてやる時間をどれだけ確保できるかっていうのを根本的に大事にしたいなって思っていますね。

■営業って顧客満足でしかない。けど、本質的にやらなければいけないことは、課題解決

ーーK・Sさんにとって、営業って何ですか?

営業って顧客満足でしかないかな、と思っています。
とはいえ、満足はゴールかもしれないけど、本質的にやらなければいけないことは、課題解決です。そのために自分が関わることで何ができるのか、とか、会社が持っているソリューションをどう活用して、お客さんにとってのベストなソリューションは何なのかを、愚直に考え続けて、やり続けることかな、と思っています。

ただ、まぁ、何ができるか、わからないことも多いですし、今の自分のレベルではできることだけじゃなくて、できないことも沢山あるよな、って感じていますね。

(※)K・Sさんが働く会社は、社会人教育として企業研究のサービスを展開しています。営業担当者はクライアントである企業の人事に研修サービスを企画提案し、見事受注が決まると、研修講師を派遣して、クライアント企業で働く従業員の皆さまに研修やトレーニングを実施しているそうです。

ーー仕事していて、これは嬉しかった、って記憶に残るエピソードってありますか?

やっぱり相手が喜んでくれている時は嬉しいですね。

今の仕事で一番うれしいのは、営業として対面した人事の方が「研修良かったですよ」って言ってくれるよりも、人事の方が「受講者が『研修で学んだ内容で、今、こういうことをやっていて、成果が出てきました』って言われました」っていうのをフィードバックしてくれるのが嬉しいです。なかなかそういう話って聞けないんですけど、なかなか聞けないからこそ、「よしっ」ってモチベーションが上がりますよね。

ーー自分の反省も込めてですけど、なかなか人って報告を忘れがちですよね。会ったら「そういえば、評判良かったよ」って言うけど、ついつい忘れてしまったり、漏れてしまったりしますもんね。

そうですね。自分も、普段、仕事で手伝ってくれる相手に対して、そこまでできているのかなって考えたら、全然できていないなって思いますね。細かいフィードバック、例えば、助けてもらった案件で「こんなに喜んでもらえましたよ」っていう共有は、意識して伝えよう伝えようとは思っていても、ついつい思い出した時に言うだけになっちゃってるな、っていうのは、すごくありますね。意識しても、ちょこちょこ抜けてしまうっていうのは反省です。

■自分はいったい、何を見ていたんだろうって、すごく凹みました。こんなこと、二度とやっちゃダメだなって

ーー仕事をしていて、「これはきつかった」っていう体験はありますか?

今の会社の話ではないので恐縮ですが、実は最初の会社で、一回、お客さんの会社を潰してしまったことがあるんです。

ーーええ!

個人事業主で、初めて新規参入していく、っていうお客さんがいたんですね。当時の私はお客さんから広告費を沢山出してもらうっていうのがミッションだったんです。正直言うと、お客さんの商品の力があまり強くなかったんですよね。今、冷静に考えたらわかるんですけど、当時は目先の数字ばかり見ていて分かってなかったんですね。普通に考えたら、商品とか売上に占める広告費の構成比とかがおかしかった。要するに、全然売れないけど、広告ばっかり出させてしまった、という話です。お客さんも提案したら、そのまま「先行投資だ!」ってどんどんお金を出してくれたんです。お客さんも広告費を出しまくって、でもその結果、売上を回収できなくて、お客さんに「事業をたたみます」って言われてしまったんですね。自分はいったい、何を見ていたんだろうって、すごく凹みました。凹みましたね。

その後、どっかで、そのお客さんにばったり会ったんですよ。そのときに「今、バイトしているんだよ」って言われたんですよ。すごく切なくて。本当に申し訳ないなって。

お金を出してくれている時は上客ですよね。散々、吸い取るだけ吸い取って、倒産させて、俺は何をやってるんだろう・・・ってすっごく凹みました。本当に本当に申し訳ないことをしたなって。

ーー仕事に対する考え方とか姿勢とかが変わったんじゃないですか?

変わりました。こんなこと、二度とやっちゃダメだなって思いました。その頃は、自分の数字が最優先だったけど、お客さんが儲からないことには広告も増えない、結局、何もならない。そこを最優先に考えて、お客さんにとってもベストな提案をしないといけない。こんなことの二の舞はごめんだ、って思って、そこから自分の数字よりも、お客さんにとってのベストは何なのかっていうのをちゃんと考えるようになりました。考えられるようになりましたね。

今、振り返ると、社会人として、そういう経験をさせてもらったのは、入社1年目だったってこともあって早かったかな、とは思いますけどね。お客さんには申し訳ないし、こんな言い方は良くないですけど、早いタイミングで、貴重ないい経験をさせてもらったな、っていうのは感じますね。
今の会社でも、そこは大きく意識しています。

■「K・Sくん、今、本気でやっていないでしょ。なめてるでしょ」って、がっつり説教された

ーー他にも、そういった思い出はありますか?

その後も、仲良くなった別のお客さんがいたんですよ。付き合いも長くなってきて、少しづつ、なあなあになってきちゃった時期があったんですね。オーナー社長がお客さんだったんです。職人さんだったんですけど。その人に、「最近、ちょっと、なめているでしょ」って言われたんです。

すごい熱い人だったんですね。皮とかシルバーとかを自分でたたいて商品を作っている人だったんですけど。「俺は本気で仕事に向き合ってるんだよ!」って。その方に「K・Sくん、今、本気でやっていないでしょ。なめてるでしょ」って、がっつり説教されたんです。付き合いも長くて、なんていうか、「今月どうします~」みたいな感じになってきた矢先に、ボコーンって殴られた感じでしたね。目を覚ましてもらいました。見抜かれていたんですね。

ーーそれは、いつ頃の話ですか?

社会人3年目くらいの時だったと思います。当時いた会社も今の会社と同じように、社員の成長スピードは早かったので、3年目とはいえ、割りといい立ち位置にいたんですよ。リーダーになる、みたいなタイミングだったので、ちょうどいい感じで、ボコーンってやられましたね。

ただ、この話には続きがあるんですけど。バコーンってやられてから、本気で向き合うことを意識したんです。
具体的に言うと、小さい枠の広告の中で、色々やってみよう、と。写真を撮影してーー普通ならプロに撮影をお願いするんですけど、お金がないから、自分のところで撮影して。ディレクションとかも一緒に考えて、どう並べたらいいか、どう魅せたらいいかっていうことを繰り返したんですね。自分の仕事が終わったら、お客さんのところに行って、夜な夜な作業を一緒にしたりとかして。

それで原稿ができて、紙面になって、世に出て。しばらく経って、「最近どうですか」って反響を訊きに行ったんです。そうしたら、「ちょっと来てよ」って裏手に呼び出されて。その原稿の一言一句を、一緒になって、本当に考えて考えて、キャッチコピーも何度も考え抜いて、「これで行こう」ってGoを出したんですけど、「そのキーワードが刺さって、お店に来て、買ったんです」っていうお客様が今日いたんだよ、って言われたんです。しかも、ちょっともったいぶったように。それで、ぶわーって涙がでたんですね。「ちょっと待ってください、それ、セコイッす」って言いながら、初めてお客さんの前で泣いちゃって・・・認めてくれて、結果も出て、ガチって握手して。

ーーそれは、すごく、いいエピソードですね。

そのお客さんは、退職するまではずっと担当していたんですけど、自分が退職して、担当変わってからは、「K・Sが担当やらないなら、もうやらない」っていう残念な結果になってしまって、それはそれで、また別に「いい仕事をしたのだろうか」って組織人として考えた点もあったんですけど。

でも、その人とは、今だにつながっていて、連絡取り合ったりしていますね。

ーー熱いですね。今の会社に入ってから、そういう衝撃的な経験はありますか?

いや・・・ないですね。実は今の会社に入ってから、社会人人生で初めて「担当を変えてくれ」って言われたことがあったんですね。「K・Sじゃだめだから、他の担当者に変えてくれ」って言われたんです。その時も凹んだんですけど、正直言うと、昔ほどの衝撃というか、インパクトというかはなかったです。ちょっと割り切って考えちゃったなぁ、っていう感じでした。「仕方ないか」「相性とかもあるしな」みたいな感じですね。

ーー30歳、35歳になったら、変わっていくものですかね? 昔みたいに殴られたい、みたいなのはありますか?

でも、まぁ、もう要らないです(笑) でも、今、ガツンって言われたら・・・言われたら言われたで、良かったって思うんでしょうけどね。

■組織の課題は何か、組織をどうしていきたいのか、をクライアントの担当者と話している状況が楽しい

ーー今の会社で楽しいことは、どんなことですか?

今の会社では、営業活動の「プロセス」が楽しいですね。わかりやすく言えば、研修サービスを売る営業ですが、研修を実施してもらうまでの、そこに行き着くまでのやりとりが楽しいです。お客さんの自組織で抱えている問題点について、何を解決すべきなのか、本質的な課題は何なのか、また今後組織をどうしていきたいのか、をクライアントの担当者と話している状況が楽しい。商談も、雑談みたいな雰囲気もあれば、ガツガツ本音でぶつかり合ったり、いろんなケースはあるけれど、お互い前のめりで話ができていると、とても充実感がありますね。

企業としては、あまり言われたくない、指摘されたくないことも沢山あるはずなんですが、そこをあえて切り込んでいくようにしています。「そもそも、管理職のおじさんたちが変わんないと、若手は育たないですよね」とか(笑) もちろん、「言葉を選ばずに言いますと・・」と一言伝えて、お客さんの反応を見ながらですが、そうやって直球で切り込んでいくと、本質的な問題が何なのかが分かりやすくなりますし、お客さんも気付いていなかった課題が見えたりする。そこをガッチリ握ることができれば、その後の提案もやりやすくなるんです。分かっているいるけど、言葉に出したくない課題、組織の抱える問題を、営業担当として口に出し、言語化していく、っていうのは、すごく大事だなって思っています。

ま、相手も言われたくないことをずけずけ言われるので、お互いヒートアップすることもある。別に、そこで喧嘩になってもいいんですよ(笑)

ーー担当者としては、自分の会社のネガティブな部分を露呈してしまう可能性がありますもんね。でも、そこをあえて切り込んでいく。

そうそう。けど、その根底にあるところを握れると、後は前を向くだけなんです。「じゃぁ、どこから着手しようか、中長期的にどう解決しようか!」っていうのを建設的に議論できるようになるんですよね。この仕事の醍醐味だと思います。パートナーとして。

ーーだいたい、そういう深い話ができるようになるのは、何回目くらいの商談からですか?

「お客さん次第」と言ってしまえば、それまでですが、初回からそういう深い話をできることもあれば、いつまで経っても、なかなか踏み込めないこともあります。

お客さんって、目の前の表面化した課題や問題をおっしゃることが多いんですが、それをそのまま聞いて、「なら、この研修がオススメです」っていうのは、もったいないと思うんですよね。言われたままに研修を実施したとして、担当者は満足してくれるかもしれないけれど、組織としては何も変わらない。それでは意味がないと思うんですね。やっぱり、ちゃんとボトルネックになっている課題を把握できるように聞き深めていくことが大事だと思っています。

ーーそういう熱い思いは、部下メンバーにも大事にしてもらいたいと思いますか?

もちろん思います。お客さんとのリレーション構築は当たり前で、深く相手に入りこんで、真摯に向き合う。本気で。そして、クライアントにとってのベストを模索し続ける。っていうのがプロの姿勢だと思うんです。新人であろうが、マネージャーであろうが、お客さんにとっては関係ないですからね。

「自分が担当になったからには、『私はお客さんの会社の出向社員であれ』『お客さん以上にお客さんのことを理解する』くらいの気概をもって仕事をする」というのは、部下に対しても思いますし、自分でも肝に銘じています。

ーーちょっと似たような質問になってしまいますが、仕事を続けているモチベーション、仕事をする理由、みたいなものは?

今は、もう、家族ですね。食わせないといけないし、子供も二人いるし。そこが一番にはあります。でも、自分自身のスキルアップとか、経験を積みたいなっていう気持ちとかも、同じくらいありますね。それでいうと、今の会社でやっていることで10年後どうなりたいかっていうのはぼんやりしか見えてはいないけれど、今の事業の内容とか、関わっている仕事とかは、楽しいなって思っていますね。繰り返しになりますが、やっぱり人に対して、組織に対して、本質的なところを解決しに行く、みたいなスタンスで仕事を楽しみながらやれているのが、今の一番のモチベーションですかね。

ーー事前にいただいたアンケートでは、「飽きっぽい性格」って自分のことを書いていらっしゃいましたけど、今の会社はもう5年目とかですよね? 飽きていませんか?

飽きてはいないですね。うちの会社、変化むちゃくちゃ早いし(笑)

さらには、九州から東京に出てきたっていう変化があったのは、大きいと思います。初めてのおのぼりさんです。

■九州から上京して感じた「東京で働く魅力」

ーー東京でのビジネスっていうのは、九州とは違いますか?

1社目、2社目も九州だったんですけど、全然違います。市場の大きさも違いますし、お客さんの要求レベルや情報感度みたいなものも違いますね。だからこそ、色々できるな、っていうのがありますね。それこそ日本を代表するような超大手企業もありますし、でも、それだけじゃなく色々な会社がありますよね。九州からすると「大企業規模」だけど、東京都心で見たら「中堅規模」かもしれないし。マーケティングまでできているかは分かりませんが、ターゲティングを考えて営業できるのは、東京で働く魅力ですね。会社は星の数ほどあるし、開拓の余地はいくらでもある。

正直なことを言えば、事務がもっと楽になれば、もっと数字とか売上とか新規開拓できるんだろうなって思いますけどね。

ーー事務は苦手ですか?(笑)

事務は嫌いです。苦手です。まぁ、そうは言っても、ちゃんとやっていますけどね。たぶん。多少は。

ーー偉いですね。私も事務は苦手なので、尊敬します。

ちゃんとやらないと、後が面倒くさいですもん。後工程で人に迷惑もかけちゃいますしね。

前の上司がものすごく細かい人だったので、そこがスタンダードになっている節もありますね。東京に異動してきて、色々なメンバーを見ていると、意外と「ざる」な人間が多くて、こんな自分でも「お前ら、もっと、ちゃんとやれよ」って思ったりもします。どれだけずさんなんだ、手を抜いているんだ、って思うこともありますね。

とはいっても、自分も他部門から督促受けることもまあまあありますけどね(笑)

ーー上司の与える影響って大きいですね(笑)

■理想は、「勢いあるけど、実は考えてるんだね」みたいに言われること

ーー話していて、「元気」というか、「明るい」というか、キャラクターが伝わってくるんですが、昔から、変わっていないですか?

変わっていないですね。これでもおとなしくなった方ですね。昔は、おちゃらけて、どんどん前に出て、っていうタイプでした。目立つのが好きでしたね。学級委員とかやりたがっていました。

ーー私も学級委員やっていましたけど、優等生みたいな感じでした。「みんな、しずかにしてー」って。

あー、自分は、もう、とりあえず前に出たかったんですね。出たがりでした。「何、やるー? 何、やりたいー?」みたいな。でも、年取って、その辺は、大分、落ち着いてきたかなぁ、とは思いますね。いまだに、前に出るのは嫌いじゃないですけど。大勢でいると目立ちたいですね。逆に少人数だと、懐に入るっていうか、距離を縮めるっていうか、基本誰とでも仲良くなれます。嫌いな人もいますけど、表面的にはうまくできますっていうのはあります。

ーー誰とでも仲良くなれるって、すごいと思うんですけれど、何かコツはありますか? 世の中で、悩んでいる人って、少なくないと思うんですよ。

割り切る。

ーー割り切りですか(笑)

プライベートだったら、付き合わなくていい人なんて、いくらでもいると思うんですね。

ただ、仕事になるとそうは言っていられないじゃないですか。「この人は、こういう人なんだ」っていうのを割り切ったうえで、仕事はしなければいけないし、自分が伝えないといけないことは伝えないといけないので、ニコニコしながら、心の中ではイラっとしてても、「ちょっといいですか」「すみませんでした」って言うようにしていますね。仕事ですからね。たまに我慢できないこともありますけど。

ーー大人ですね。見習いたいです。

他の人から、どういう印象を持たれているかはわからないけど、できるだけ「自己開示はしよう」って思っていますね。ある程度、自分のことを分かってくれたら、「まぁ、あいつはどうせこんなんだから、また適当に言っているんだろう」とか(笑)。分かってさえくれたら、楽かな、って。

ただ、思いは伝えたいんですよ。みんな聞いてーみたいな。

ーー適当だって言われることは気にしていないんですか?

別にいいかなって思ってます。緻密だね、とか、すごい考えてるね、とかって、言われたいわけではないですね。

ーーどう言われたいですか?

理想は、「勢いあるけど、実は考えてるんだね」みたいに言われることですね。「やっちゃえ!」って言っているけど、「実は、戦略持ってた」「実は、優しさ持ってた」みたいな。

でも、基本は、色々考える前に、動いた方が早いやんって思っちゃうので、理由は後付けでいいかなって感じですね。

ーー5年後、10年後の具体的なイメージはないっておっしゃっていましたが、今後、どうなっていきたいですか?

いろんな組織に対して、役に立てる、というのが一番の軸ですね。今の会社で、こういう仕事をしているので、研修とか教育とかいう観点で、組織に対してヒアリングできます、課題抽出はできます、とは思っています。「私なりに」のレベルですけどね。たまに講師の仕事とかもやらせてもらっていて、「課題の発見から解決のためのきっかけづくり、改善を一貫してできる仕事」っていうのは漠然と思ったりすることはあります。このまま会社員じゃなくて、例えば独立して、個人で仕事をするっていうのもありかな、とか。今の会社で色々なお客さんに提案とか営業とかするのもいいんですけど、もっとどこか特定の組織に入り込んでやる方が楽しいのかな、とも思うんです。

でも、ここから転職っていうのは考えていないので、独立とかっていうのも楽しそうかな、って。一緒に取り組んで、「どんどん現場が変わってきました」「組織風土が変わってきました」ってなったら楽しそうじゃないですか。そこに関われて、一緒に走っていけるって、すごい良いなぁって思うことはありますね。

■人付き合いは大事にしています。これまで出会ってきた人はすごい大切にしたい

ーー何か、他に、大切にしていることはありますか?

人付き合いは大事にしていますね。自分からどんどん新しいコミュニティに入っていくっていうことは苦手ですけど、これまで出会ってきた人はすごい大切にしたいなぁ、って思っています。って言っても、お酒飲みに行くくらいですけどね。

ーー大事ですね!

昔からつながっているメンバーは多い方かもしれないですね。一緒に苦しんだとか、一緒に何かやったことがあるメンバーについては、今でも連絡取り合ってて、お互いの近況を報告しあって、刺激を受けあっている。何か一緒にビジネスとかは考えていないですけど、何かあったら手伝ってくれるかな、助けてくれるかな、って思えるメンバーはいると勝手に思ってます。

ーー最後に。あの、今回のインタビューを受けていただくにあたって、アンケートをお願いしましたよね。そこで「コンプレックスはお腹の肉」って情報があって、私は個人的に親近感がわいて、絶対にこれについて話そう!って思って今日は意気込んできたんですけど(笑) 

渡辺さんは全然出てないじゃないですか。

ーーそれは私、意識して、今、ひっこめているからです。緊張抜けたら、ポヨンってなっちゃいます。

だから、私は、基本的に、ジャケットを脱がないんですよ。去年の夏はデトックスして、上着脱いでシャツ姿で「痩せたよ」ってアピールしていましたけど。今年は、脱がないですね。ちゃんとリバウンドしたんで。隠してるんです。

ーー何か対策はないんですか?

努力できます?

ーー切り返し早い! できないですね・・・(笑) 「今日から禁酒だ」って思いながら、帰り道、気づいたら、手に缶ビールとか握ってますもんね。

ピーナツとか買っちゃいますよね。ただ最近は、いちおう気を使って素焼きのピーナッツにしてます。

そこは優先順位の問題ですよね。「お酒飲みたい」が一番に来るから、「じゃ、いいや」って。そう考えると、全然、コンプレックスじゃないですね。「あわよくば何とかなったらいいな」って感じですね。

朝5時半くらいに起きて、ジョギングとかして、シャワー浴びて、それから出勤ってカッコいいよな、って思いますけどね。できない。

ーー私、夜、酔っぱらって早く寝ちゃうと、朝、5時頃に目が覚めるんです。「起き上がって、外に出かけて、走ればいいよね」「せめて、ベッドから出て、筋トレしたらいいよね」って思いを抱きながら、インターネットでくだらない動画を見て、「やばい! もう起きる時間だ!」って焦るんです。

それは、私だったら、二度寝しますね(笑)

ーーインタビューの最後に、こんな雑談ですみません。今日は熱いお話し、沢山お聞かせくださって、ありがとうございました! どんなに暑くても、上着は脱がない、ということで。

上着は脱ぎません!(笑)そして、ビールが飲みたい!!

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